コロナ禍の現在、エアコン大手メーカー各社は、エアコンのクリーン機能を競っていると言っても過言ではありません。本記事では、中でも抜群の空気清浄機能を持ち、空気清浄機と呼べる唯一のエアコンであるシャープのL-Pシリーズをご紹介します。
シャープL-Pシリーズの特徴
L-Pシリーズの一番の特徴は、なんといってもの高い空気清浄機能です。
エアコンでありながら、日本電機工業会規格「JEMA1467」の空気清浄機の条件をクリアしています。
では、この高い空気清浄機能を支える技術は何なのかを考察していきましょう。
高効率な集塵(しゅうじん)構造
通常エアコンの集塵方法
エアコンは、床面から2m程の壁面に設置されています。
また、エアコンの 吸込口はエアコン上部、吐出口はエアコンの前面下側になっています。
そのため、床面近いウイルスや塵埃を吸い込むためには、エアコンから吹き下ろした風で巻き上げることで部屋の上部に浮遊させ、上部の吸込口から吸うことになります。
そのため、集塵効率はあまり良くないと言えます。
シャープL-Pシリーズの集塵方法
シャープL-Pシリーズも、通常のエアコンと同様、吸込口はエアコンの上部ですが、空気清浄運転時、吹出口がエアコン前面上部からとなります。
エアコン上部から吹き出した風は、部屋の天井から壁、床を循環し、エアコンに戻ってきます。
そのため、床面近いウイルスや塵埃を効率よく捕集することができるのです。
実際、8畳の部屋であれば5分で空気をキレイにすることができます。
集塵性能につきましては、こちらの動画をご覧ください。
技術者メモ
SHARPの公式サイトには、
吸い込み口全てを覆う集じん脱臭フィルターと、空気清浄機と同じ仕組みのシロッコファンを採用した新構造パワフルな空気清浄力を実現しました。
引用:SHARPエアコン公式サイト
とありますが、このシロッコファン、あたかもすごいファンを使っているような書き方がされています。
しかし、シロッコファンは、エアコンの風路から考えるとあまり効率が良いファンとはいえません。
では、なぜシロッコファンなのでしょうか?
通常、ルームエアコンにはクロスフローファンというファンが採用されており、このクロスフローファンを活用するためには一方向の適切な風路が必要となります。
L-Pシリーズは、上吸込から、上吹出し・下吹出しの両方を可能としているため、一方向の通風路を形成できなかったと考察できます。そのため、シロッコファンを使わざるを得なかったということでしょう。
プラズマクラスターNEXTを搭載
L-Pシリーズは、シャープのプラズマクラスター技術の最高位であるプラズマクラスターNEXTを搭載しています。
プラズマクラスターNEXTのイオン濃度は50,000個/cm³であり、空気浄化力が非常に高いといえます。
このプラズマクラスター発生装置は、エアコン前面上部、吹出口付近に設置されており、効率よくエアコンの風にのせて部屋中にいき渡らせることができます。
また、プラズマクラスター技術は空気中に浮遊する「新型コロナウイルス」の減少効果を実証しています。
空気清浄機能の効果
L-Pシリーズの空気清浄機能によって効果があるものは以下とされています。
空間に浮遊しているだけでなく、天井・壁・床・衣類などに付着したニオイや菌にも効果があることには驚きです。
- 集塵フィルタによる効果
- トイレ臭
- 料理臭
- ペット臭
- 汗臭
- 生ごみ臭
- タバコ臭
- 浮遊菌
- 浮遊カビ菌
- ホコリ
- PM2.5
- タバコの煙
- 花粉
- 特にプラズマクラスターNEXTによる効果
- 付着カビ菌
- 付着ニオイ原因菌
- 付着タバコ臭
- 付着排せつ物臭
まとめ
本記事では、空気清浄機と呼べるエアコン、シャープのL-Pシリーズについてご紹介させていただきました。
このエアコンは、エアコンに空気清浄機能がついているのではなく、
エアコン機能がついている空気清浄機と呼ぶほうが正しいのではないかと、私は思いました。
高い空気清浄機能をもつエアコンをお探しの方は是非参考にしてみてください。
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