エアコンの汚れによる健康被害の真実を設計者が暴露!被害を抑える方法をプロが伝授します

メーカーが教えてくれない、エアコンの汚れがもたらす恐るべきリスク。本記事では、エアコンによる健康被害の真実を、国内大手家電メーカーでエアコン設計を10年以上担当している著者が徹底解説していきます。

この記事で解決できるお悩み

  • エアコンによる健康被害って何?
  • エアコンの汚れにはどんなリスクがあるの?
  • どうすればエアコンの汚れによる被害を予防できるの?
目次

エアコンの重要性と健康への影響

エアコンは私たちの生活に欠かせない存在ですが、エアコンがもたらす健康への影響については意識されているでしょうか?エアコンの健康への役割と汚れが引き起こす健康被害のリスクについて詳しく見ていきましょう。

健康におけるエアコンの役割

エアコンは、快適な室温と湿度を維持するだけでなく、健康にも重要な役割を果たしています。適切な温度設定により、暑さや寒さから身を守り、体温調節をサポートすることができます。また、エアコンは空気の循環を促し、室内の空気の質を改善する効果もあります。

汚れが引き起こす健康被害のリスク

エアコンの内部には時間とともに汚れが蓄積されていきます。この汚れが放置されると、健康被害のリスクが高まることがあります。例えば、エアコンフィルターや内部構造のダストやホコリの蓄積は、アレルギー反応や呼吸器疾患の悪化の原因となることがあります。また、冷房シーズンなど湿度の高い環境下ではカビや細菌が繁殖しやすく、エアコンの風にのってカビや細菌が空気中に拡散することで呼吸器系への影響が生じる可能性もあります。

メーカーが教えてくれないエアコン内部の汚れの問題

エアコンの内部に蓄積される汚れは外から見えないため、ユーザーはイメージしにくいものです。しかし、実際には想像している以上にエアコン内部ではカビや菌が繁殖しています。

汚れの種類と健康被害への関連性

エアコン内部には、主に空気中に浮遊する繊維ボコリや菌、カビの胞子などがエアコンに吸い込まれます。これらのホコリはフィルターでキャッチされますが、とりきれない微粒子はエアコン内部に入り込みます。エアコンの冷房時はエアコン内部が湿った状態となっているため微粒子はエアコン内部に付着し堆積していきます。堆積したホコリの微粒子にカビや細菌が付着すると、エアコン内部で繁殖していきます。

繁殖したカビや細菌、もしくは堆積したホコリの微粒子は、エアコンの風で表面からはがされて部屋に放出されます。

放出されたカビや細菌が体内に入ると、呼吸器系への深刻な影響をもたらし、アレルギー症状や肺炎、気管支炎などの健康問題を引き起こす恐れがあります。

また、放出されたホコリが体に入り込むと、アレルギー症状の悪化やアレルギー性鼻炎、喘息の発作などを引き起こすことがあります。

エアコンの汚れによるその他の深刻なリスク

エアコンによるリスクで最も恐れるのは内部の汚れによる健康被害ですが、それだけではなく、他にも深刻なリスクをはらんでいます。

まず、汚れでフィルターが目詰まりすると風を吸い込む抵抗となるため、本来の効果的な空気の循環や冷暖房効果が損なわれます。これにより、エアコンのエネルギー効率が低下し、電力消費量が増加する可能性があります。せっかく、省エネ性の高いモデルを購入しても性能を維持することができずムダに電気代がかかってしまいます。

また、エアコン内部の汚れが配線や機械部品に付着すると、動作不良が発生する可能性があり、故障のリスクを高める要因となります。予期せぬ故障によってムダな修理費用が発生することとなります。

メーカーは、エアコン内部の汚れが持つこれらのリスクを理解しており、汚れの蓄積を最小限に抑えるための対策を機能に盛り込みを搭載することで、エアコンの効率性や安全性を向上させています。

ただ、エアコンの自動清掃機能や空気清浄機能によってリスクが抑制されているため、潜在的にエアコンが持っている健康被害や性能低下の深刻なリスクについて、メーカーが消費者に提供する情報は不十分であるといえます。

そのためユーザーは、エアコンの機能に頼らず、自ら積極的に汚れ対策を実施する必要があります。

汚れ対策の重要性と設計者からのアドバイス

エアコン内部の汚れは健康被害などのリスクを引き起こす可能性があり、最も効果的な対策は、定期的なエアコンクリーニングです。

エアコンの汚れはフィルターだけじゃはない

エアフィルターはホコリを捕集し、空気を浄化する役割を果たしています。エアコンの汚れというと、このエアフィルターに溜まったホコリのことだと思っている方が非常に多いです。しかし、エアコンが持っているリスクで最も危険なのは、エアコン内部の汚れなのです。エアコン内部にはフィルターで捕集しきれなかった微細なホコリが侵入し、冷房運転中や冷房運転後に湿ったエアコン内部全体に付着します。ホコリが堆積するとその上に菌やカビが付着し、湿度の高いエアコン内部が菌やカビの温床となり繁殖、その繁殖した菌やカビがエアコン運転時に部屋中に撒き散らされてしまうのです。

エアコンをクリーニングする

エアコンの汚れ対策は、エアコンの機能に頼らずに自分で行いましょう。エアコンがどれだけ優秀なクリーン機能を持っていたとしてもあくまで汚れを付きにくく、溜まりにくくするだけであり、完全に清潔でいられるわけではありません!方法としては、自分で掃除をする方法と専門業者にエアコンクリーニングを依頼する方法があります。それぞれの手法と注意事項について説明します。

自分でエアコンを掃除する方法と注意事項

自分でエアコンの掃除を行う場合は、いくつかの手法と注意事項を押さえておく必要があります。まず、安全を最優先に考えましょう。運転を停止し、必ず電源コードを抜いてから作業を行います。また、専門的な道具や洗剤を使用する前に、メーカーの指示や推奨事項を確認しましょう。適切な手袋やマスク、保護メガネを着用することも重要です。清掃作業中は、狭い空間や高所作業に注意し、安定した姿勢を保ちましょう。

専門業者にエアコンクリーニングを依頼する場合の選び方とポイント

専門業者にクリーニングを依頼する場合、信頼できる業者を選ぶことが重要です。以下のポイントを考慮して業者を選びましょう。

経験と専門知識

エアコンクリーニングの経験豊富な業者を選びましょう。適切な技術と知識を持った専門家に依頼することで、効果的なクリーニングと問題の早期発見が期待できます。

口コミや評判

口コミや評判を調査し、他の顧客の経験や満足度を確認しましょう。信頼できる業者は、クリーニングの品質やサービス面で高い評価を得ているはずです。

料金とサービス内容

料金体系や提供されるサービス内容を比較検討しましょう。適正な価格設定と充実したサービスが業者選びのポイントとなります。

アフターサービス

クリーニング後のアフターサービスが提供されるか確認しましょう。万が一、クリーニング後に問題が発生した場合に迅速に対応してくれる業者を選ぶことが重要です。

適切な機材と技術

エアコンのクリーニングには適切な機材と技術が必要です。業者が最新の機材や効果的なクリーニング方法を使用しているか確認しましょう。

スケジュールの柔軟性

エアコンのクリーニングは、自身のスケジュールに合わせて行いたいものです。業者が柔軟な予約や作業日程を提供してくれるか確認しましょう。

エアコンクリーニングの目安は、エアコンの吹き出し口から中を見たときに、汚れていると感じたタイミングで問題ありません。もしくは、冷房シーズンの前です。5月くらいになると冷房シーズンに向けてエアコンの準備をし始める人が増えるため繁忙期となりエアコンクリーニングの予約がとれにくくなります。そのため、3、4月の実施をおススメします。

健康を守るために今すぐ行うべきエアコンの汚れ対策

エアコンの汚れ対策は、健康を守るために非常に重要です。以下では、日常的に行えるエアコンのケアルーティンと簡易クリーニング方法、さらに季節ごとのメンテナンスについてご紹介します。

日常的に行うべきメンテナンス方法

日常的にエアコンをメンテナンスすることで、汚れの蓄積を抑えることができます。ここでは、有効なメンテナンス方法を3つご紹介します。

エアフィルターの掃除

エアフィルターはエアコン内のホコリやダストをキャッチする重要なパーツです。2週間ごとに、エアフィルターを取り外して軽く叩いたり、掃除機で吸い取るようにしましょう。

表面のふき取り

エアコンの表面にはホコリや汚れが付着していることがあります。柔らかい布やマイクロファイバークロスを使って、定期的に表面をふき取りましょう。

エアコン内部の乾燥

冷房運転後は、エアコン内部の湿度が高くなりますので、冷房運転停止後に送風運転を30分から1時間程度行い、エアコン内部を乾燥させます。乾燥させることで菌やカビの繁殖を劇的に抑えることができるので、冷房運転後は必ず行いましょう。

シーズンごとのメンテナンス

季節ごとに行うメンテナンスは、エアコンの効率性と清潔さを保つために重要です。以下に、各シーズンごとのメンテナンスをご紹介します。

春は花粉が多く舞う季節です。エアコンを使っていなくても、部屋を舞う花粉やホコリはエアコンの表面やエアフィルターに積もります。エアフィルター掃除とエアコン表面の拭き掃除を定期的に行うと良いでしょう。

夏はエアコンの使用頻度が高まる季節です。 お部屋にカビや菌を撒き散らさないためにも、シーズン前にエアコンクリーニングを行い、カビや菌を徹底的に除去しておきましょう。

秋も春と同じように、エアコンを使っていなくても、部屋を舞うホコリがエアコンの表面やエアフィルターに積もるので、定期的なエアフィルター掃除とエアコン表面の拭き掃除をおススメします。

冬は暖房を使うため、エアコン内部の湿度が高くなりにくい環境です。ただし、加湿器と併用する方が多く、加湿された空気がエアコンに入り込むと冷房シーズンと同じようにエアコン内部にカビや菌が増殖してしまう可能性があるため注意が必要です。シーズンが終わったらエアコンの吹き出し口から中を覗き、汚れていたらエアコンクリーニングをしておきましょう。

まとめと今後のエアコン管理のポイント

エアコンの汚れによる健康被害の真実を知り、適切な対策を行うことが重要です。定期的なクリーニングとメンテナンスを行い、エアコン内部の汚れを防ぎましょう。

エアコンは快適な室内環境を提供する一方で、汚れによる健康被害のリスクも存在します。正しい管理と適切なケアを行うことで、清潔で安全なエアコン環境を維持し、健康な生活を送ることができます。

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この記事を書いた人

あかぺんのアバター あかぺん エアコン設計者

・大手家電メーカーでエアコンの設計開発に従事
・日本国内だけでなく海外向けのエアコンも担当
・エアコンに関わる様々な経験を持つ
 (商品企画/製造/量販店での販売/エアコン設置)

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