エアコンの空気清浄機能には大きく分けて2つあります。フィルターによる集塵(しゅうじん)方法と、イオンやオゾンを放出して菌やウイルスを抑制する方法です。本ブログでは、後者の放出系空清浄機能にスポットをあて、大手エアコンメーカー各社の機能について徹底解説します!本記事は、日立の空清機能について解説していきます。
この記事を読むと
日立エアコン「白くまくん」について放出系 空気清浄機能の特徴が分かります。
放出系空清機能とは?
空清機能には大きく分けて2種類あります。
- 各種フィルターを使って集塵(しゅうじん)や抗菌、ウイルスの抑制などを行う空清機能
- イオンやオゾンを放出することにより、菌やウイルスなどを抑制する空清機能
本記事では、後者のイオンやオゾンを放出することにより、菌やウイルスなどを抑制する機能について解説していきます。
日立のエアコンラインナップ
日立のエアコンラインナップをまとめました。
機種の分類は、後で大手エアコンメーカーそれぞれで比較をしやすいよう、最上位機種から、上位機種、標準上位、標準下位、普及上位、普及下位機種という分類にしました。
日立のエアコンの各グレードはすべて『白くまくん』の愛称で親しまれています。
日立の放出系空清機能
日立の放出系空清機能は、『ステンレスイオン空清』です。
以前の記事で、日立の内部クリーン機能をご紹介しました。日立は、エアコンの自動内部クリーン訴求に力を入れていますが、その中でもしっかりと空清機能も搭載しています。
日立が以前より搭載している機能として、ステンレスクリーンという機能があります。
日立の、ステンレスクリーンとは?
日立は、ステンレスクリーンという機能を以前から搭載しています。
ステンレスといえば、台所のシンクにも使われていて、汚れにくいイメージですよね。
そのステンレスを、エアコン内部の風が通る場所(通風路)に搭載し、汚れが付きにくい構造になっています。
フラップや、ドレインパン(2021年モデルはドレンパンに銅板を搭載しています。)にも搭載しているのですが、なんと、フィルタもステンレスになっているのです。
ステンレスそのものではなく、金属蒸着やスパッタリングなどでステンレスコーティングをしているのだと思いますが、ステンレスの効果は発揮されます。
ステンレス空清のしくみ
さて、このステンレスフィルタがどのように放出系機能と関わってくるのかといいますと、まず、室内機の風の吹き出し口付近に搭載されているプラズマ電極から部屋にイオンを放出します。
そして、そのイオンが空気中のホコリやカビ、ウイルスに付着することで、帯電します。
空気は部屋を循環して室内機に戻ってきますが、吸い込まれる際に、ステンレスフィルタが帯電したホコリ、カビ、ウイルスをキャッチします。
このキャッチしたホコリたちは、自動フィルタお掃除機能により、ダストボックスに捨てられます。
日立のステンレスイオン空清は、このような手順でお部屋の空気中を浮遊するホコリ、カビ、菌を抑制しています。
ここで、この機能のエビデンスを紹介します。
日立は、北里環境科学センターにエビデンス試験を依頼しているようです。
試験結果は、25m3の試験室内での試験で、浮遊カビ菌は120分後に99%以上、浮遊菌は180分後に99%以上、浮遊ウイルスは180分後に99%以上の除去効果を認められています。
※ただし、試験空間での結果であり、実使用空間での実証結果ではありません。
引用:日立エアコンウェブページ
ステンレスイオン空清の搭載機種一覧
日立は、最上位機種であるXシリーズのみ、ステンレスイオン空清を搭載しています。
最上位機種だけというのは寂しいですが、日立はその分、内部クリーン機能が充実しているようです。
参考記事:エアコンのお掃除はエアコンにおまかせ!!自動お掃除機能付きエアコン~日立編~
まとめ
いかがだったでしょうか。
本記事では、日立の放出系空気清浄機能であるステンレスイオン空清についてご紹介させていただきました。
日立は、ステンレスクリーンと放出系(イオン放出)をからめてステンレスイオン空清を訴求しています。
また、標準で搭載しているフィルタに、別売の「空気清浄フィルター」を装着すると、「PM2.5」(0.1~2.5μmの粒子)を約98%キャッチすることができるようになるそうです。
エアコンご購入を検討の際は是非参考にしてみてください。何かご質問がありましたらメッセージ欄もしくはお問い合わせフォームからどうぞ。
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