本記事では、毎日私が仕事で大変お世話になっている翻訳ツール『DeepL』についてご紹介します。
DeepLとは?
DeepL(ディープエル)は、DeepL社が2017年8月に公開した機械翻訳システムです。ウェブ上で無償提供を行っているほか、WindowsとmacOSでは無料のデスクトップアプリの利用が可能です。月額630円の有償版DeepL proでは、オンライン翻訳の文字数制限がなくなったり、テキストを翻訳完了後すぐに削除する機密性保持機能などを利用することができます。また、テキスト入力だけでなく、Microsoft WordやPowerPointの文書などをドラッグ&ドロップして翻訳することも可能となります。

Google翻訳よりも精度が高い!?
色々なところでGoogle翻訳よりも精度が高いという報道や記事が見受けられ、私もそう感じます。もちろん確実な裏付けがあるわけではありません。私は、元々仕事で英文メールを作成する時にGoogle翻訳を利用していました。その手順としては、日本語から英語に翻訳して、翻訳された英語を英語から日本語の翻訳にコピペして、ニュアンスが間違っていないか確認して手直ししながら使っていました。同僚に勧められてDeepLを利用してみたのですが、DeepLではニュアンスの捉え方に非常に長けているように感じます。実際に、手直しの回数は圧倒的に減少しました。

手直しが減って仕事の効率が上がりました!
私の実例
私の職業はエンジニアなのですが、『検討する』という言葉を日本語でよく使います。
この言葉は日本語では色々な場面で使える非常に便利な言葉なのですが、英語では、状況によって表現が変わってきます。
その中で、私は、『構造を検討する』という意味で使用することが多いのですが、下記の通り、Google翻訳では、検討に当たる表現をconsider、DeepLではexamineと訳します。LONGMANのオンライン英英辞典で調べたところ下記のような説明でしたので、considerは、何かを慎重に考える場合に使うイメージで、examineは、何かを注意深く徹底的に見ていくイメージだと思います。ですので、私の伝えたいニュアンスとしてはexamineの方が近いです。
- Google翻訳
- I will consider the structure.
- DeepL
- I will examine the structure.
consider : To think about something carefully, especially before making a choice or decision consider doing something.
examine : To look at something carefully and thoroughly because you want to find out more about it.
LONGMANのオンライン英英辞典
この例のように、私も使っていく中で、伝えたいニュアンスに近くなる確率がDeepLの方が多いように感じており、Google翻訳越えの名声はまんざらでもないような気がします。
DeepLのテクノロジー

これは完全に私の推測なので注意!
DeepL社は、ディープラーニング(深層学習)を軸に、言語向けの人工知能システムを開発している会社です。
無料版のDeepLには、翻訳内容の表示内で単語を変更することができるようになっています。つまり、私たちがニュアンスとして正しいと思う単語を選択することができるのです。
DeepLはおそらくこの機能を利用して、翻訳後にユーザによって修正された表現を教師データとしてディープラーニングで精度を上げているのではないかと思われます。
よって、ウェブ上DeepL無償版を使う人が増えれば増えるほど精度が向上していくという仕組みになっていると考えます。

精度が高い!と評判になればもっと精度が上がるわけだね!
ウェブ上無償版DeepLの仕様
ここでは、ウェブ上無償版の内容について紹介します。
言語のカバー数
2020年11月30日現在では、下記の11カ国語をカバーしています。
- 日本語
- 英語
- ドイツ語
- フランス語
- スペイン語
- ポルトガル語
- イタリア語
- オランダ語
- ポーランド語
- ロシア語
- 中国語

仕事で時々中国の方とやりとりがあるので中国語をカバーしてくれてるのはとても助かる!
文字数の限度
一度に翻訳できる文字数の限度は、5,000文字までとなっています。
ただ、別タブを開けばいくらでも大丈夫ですので全然気にならないです。
一度に多くの文章を訳す場合は、コピペする元データの改行などに注意してください。翻訳が乱れる原因になります。

メールの翻訳ぐらいだったら全然問題なし!
便利機能
翻訳前後に関わらず文中の単語をドラッグ選択すると下に単語だけの訳が出てくる。
翻訳語の文章上にマウスカーソルを置くと、翻訳前の文章が強調されてどの文に対応しているかが分かるようになっています。

サイトの下の方に多国のユーザコメントが偉人の名言であるかのようにローテーションで表示されるのが見ていて面白い!みんな大絶賛w
まとめ
本記事では、現在注目を集めている翻訳ツール『DeepL(ディープエル)』についてご紹介しました。
私としても実際使ってみて伝えたいニュアンスの再現度の高さを実感しているため大変重宝しております。
それに、無償版の利用者が増えれば増えるほど精度も向上していくだろうと思います。
もし、無償翻訳サイトをお探しの方は是非一度試してみてはいかがでしょうか?

DeepLサイトはこちらからどうぞ!
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